2019年5月18日土曜日

新たなるステージへ、台湾でのミッション2018/05月、レンタカー運転編2

レンタカーの運転初日、予期せぬ国道の通行止めで大幅に予定が狂いましたが、運転そのものは快調です。例えれば熊本市内から高千穂越えで、宮崎市内を目指すのに近い道程かなーと思います。台湾西部の海側から台湾中央山脈を越えて太平洋側の海辺の華蓮という町へ。その中央山脈が、高千穂越えと違いかなりの標高なんですね。なんと標高3千m越え。

日本から準備して持って来た、音楽mp3の入ったUSBメモリを車に挿して、好きな曲を流しながら気分良く運転です。
見慣れない海外の景色の中を、お気に入りの曲かけて運転する喜び。市街地を抜けたら窓を開けて、嗅ぎなれない緑の香りですらドキドキ高揚します。
早めに燃料を入れとこうとガソリンスタンドへ寄りました。
「95加満」(じょーうーじゃーまん)
と言えばいいよ、ってネット情報を予習済みだったので、アラフィフ相当のお姉さまスタッフに恐る恐る話します。
「じょーうーじゃーまん……」
すると明らかに目がキョトンとして、言葉が伝わって無い事が一目瞭然。
やっぱりねーー。発音難しいよねー。と思いながらスマホのメモ画面を見せます。画面には「95加満」の文字を予め仕込んでました。
お姉さまニヤリと笑ってガソリン入れてくれました。給油しながら色々話し掛けてくれるけど、一切理解出来ず。。。
ハハハって笑うだけの典型的な日本人の私です。
この後何度かガソリンスタンドで燃料を補給するも、私の「じょーうーじゃーまん」はことごとく敗退しました。。。
あっ、「95加満」でレギュラー満タンって意味になります。
95って数字はオクタン価みたいですね。
日本ではレギュラーかハイオクの2種類ですけど、台湾では3種類のガソリンがあるみたい。「92」「95」「98」のオクタン価がそのままガソリンの種類ですね。んで、オクタン価「92」のガソリン価格が一番安く、「95」「98」とガソリン価格は順に上がります。
日本でのレギュラーはオクタン価90。ハイオクは100みたいですね、ネット検索によると。
なので、レンタカーはトヨタ車なので、「92」でも良さそうな気もするんですが、日本では見ない車種Viosなので海外仕様かもしれないし、用心して「95」を入れときます。


20年前にニュージーランドで車に乗ってた時は、三菱ランサーの日本仕様だったので、「92」を給油してたなー、ってふと思い出しました。
因みに、日本ではハイオクを入れる必要のある欧州車(フォルクスワーゲンのゴルフとかね)も台湾では同じ「95」を給油します。オクタン価100は必要ないけど、90じゃオクタン価が低過ぎる。日本のガソリン事情と欧州車のオクタン価設定のミスマッチに気付かされたのでした。
って事は、世界的にはガソリンは3種類ってーのが一般的なのかもねー。

さて、「標高3000メートルを運転して山越え」が今回のミッションの一つ。
日本で標高3000メートルといえば、有名どころの名峰が目白押しの高さです。
当然そんな標高に車道はありゃーしません。酸素も薄くなりそうだよね。。。
森林限界も超えてるし、素ん晴らしい景色を体力を使わずに拝める!! と、アウトドアマンらしからぬ思考で臨んでる私です。
まー、山やさんじゃ無いので登山へのモチベーションは低いのです。ワハハ。

台中の市街地では、気温が高かったので半袖・短パン・サンダルで車に乗り込みました。
国道は山に入ると避暑地的な雰囲気のエリアをぐんぐん高度を上げていきます。
下界はピーカンに晴れてたのに、標高が上がるにつれて霧が出て来ました。。。
薄い霧から段々と濃霧に。そして車道も片側一車線から中央線が無くなり。
スピードも60km/hで快走していたものが、50キロ、40キロ、30キロ、20キロへ。くねくねの狭い車道と濃霧。
阿蘇のミルクロードの濃霧で慣れてはいるものの、いかんせん道幅が狭いです。対向車の灯火も直前で現れる状態。
「あーもー絶対景色良い標高だよねーー。」とは思うものの濃霧にて視界なし。真っ白の世界。離合用の路側帯に小便停車。車を降りると、道路の外には丈の短い笹みたいな植物が、狭い視界の中に密生しているのが眼下に見えます。風が強く吹いていたら九州だったら霧が晴れそうな気がするんですが、濃霧毎ぶち当たって来るので、晴れる気配はゼロ。もしかしたらこれ、積乱雲(入道雲)の中に居るって事かな?
冷たい風はあっと言う間に体温を奪っていきます。軽装では外に長く居られない。
坂道の上からも下からも、ライトを点灯した車が通過して行きますが、まだまだ車道の頂点となる峠は遠そうです。
車内に戻ると、外気温の表示と思われるデジタルメーターは「5」を表示してます。
「これ5℃って事だよねー、ヒエー。。。」
30℃超えの下界から、約2時間(遠回りもしたので)で一気に5℃。
それから更に山道を登り、「こりゃー宿に着くの遅くなるなー」濃霧でスピード出せないし。
宿にはチェックイン予定時刻を19:00で伝えてあります。
このペースの感じだと21:00かぁ?
と、悶々としながら運転していると、突然峠に到着しました。
車道の最高標高地点です!!
↑峠の駐車場も、真っ白の濃霧の世界
↑武嶺、標高3275m!!ヤッホー!!
↑自撮り、気温5℃以下で半袖短パン。。。
後ろに原付きの二人乗りが。。。こんな場所まで原付き!強えー!

原付きの二人乗りにはびっくりしたけど、カッパ着て、中はしっかり着込んでる様子。
この濃霧、雨とは違うけど相当濡れるよね~。

↑案内板によると、3400~3500m級の高峰が壮観にも並んでいる・・らしい・・・、見えないけど・・・。

宿へのチェックインの時間が気になり、あまり長居せずに運転再開。すると進行方向は晴れてきました。車を停めてパチリ。
↑雲より高い山ってこういう事だよね。
視界が徐々に拓けてきた。嬉しい。
どんどん山を降り、タロコ峡谷へ上から進撃です。
↑まだガッツリ深くなる前の、タロコ峡谷上流部

台湾1の?と言っていいの?観光地タロコ峡谷を運転して通過する時には日が落ちてしまい。ただ通過するのみ・・・。はい、車のライトに浮かび上がる範囲じゃ何も見えないに等しい・・・。でも明日観光に戻って来るぜい!!
タロコ峡谷を通過して1時間30分位で華蓮の街に。そして予約した民宿に無事到着。
「ふえ~~~、疲れた~~~。」慣れない左ハンドルからの~~9時間運転。そりゃ疲れるわな。渡台前に日本で計画した時点では「5時間位で着くんじゃね?」と思ってたので、大幅な時間オーバーでしたね。通過予定の道路が通行止めだったしね。
まー、民宿にもチェックイン出来たので、良しとしますか。

荷物を部屋に入れたら、即座に夕飯を求めて民宿の外へ出ます。ここら辺住宅街で見える範囲に食堂は無いね。こういう時は自分の感を頼りに、方向決めて歩くのです。
感が当たったか?5分も歩いて食堂を数軒発見。
その内の、落ち着いた雰囲気がある中華料理屋さんへ入店。少し高そうだけど、今日は疲れたからね、頑張ったご褒美だ。
メニューを見て、何を頼むか迷う・・・。メニュー表を翻訳ソフトで写真を撮ると、翻訳してくれるので、「チャーハン」「鶏団子のスープ」「香草の胡麻ダレ麺」を店主らしい調理服のおじさんに指差しで伝えます。
んで、店主のおじさん、ちょっと困ったような感じで話し掛けてきます。もちろん中国語で。
「はっはっはっ、こんな時はスマホで翻訳するあるよ」
スマホのアプリでボタンを押して話して貰うものの・・・翻訳失敗・・・。
3回失敗してアプリを二人共諦め・・・。「あんたの中国語訛ってんのか?」
おじさんの片言の英語で理解出来たのは、「香草の胡麻ダレ麺」が辛いよって事らしい。
「ノープロブレムですよ~、辛くてもいいからソレタベタイ」
と変なイントネーションになって伝えましたよ。
しばらく待って、出てきた料理が↓ですね。

写真だと伝わらないけど、一品一品がデカイ!!器がデカイ!!
チャーハンも麺もスープも2人前サイズ!!
そうか、この店取り分けて食うスタイルか・・・。
多分おじさん「量が多いよ、良いのかい?」とも言ってたんだろうなー・・・。
しょうがねー、食ってやるさ。
「チャーハン」旨い!絶品!
「スープ」薄味(油の濃い台湾料理に食傷気味)で青菜がシャキシャキしてて旨ぇー!!
「胡麻ダレ麺」辛ぇ===(TOT)  パクチーと、胡麻と、唐辛子系では無いタイプの辛味成分・・・・、しかし余りにも辛い・・・、何これ??
心中泣きながら食い進み・・・、日本男児の意地を見せるべく完食を目指し、・・・しかし敗退、料理を残してしまった。
「ゲエ~~ップ、死にそう」限界を越えて膨らんだお腹。
辛さに負け、物量にも負け・・・。
精算時の店主のおじさんの心配顔に、気丈にも微笑むだけの配慮はしたものの・・・。
「頑張れ、俺」「頑張れ、俺」と繰り返し民宿までボテボテ帰ったのでした。